今年に入ってから
世界の木材の価格高騰が進んでいます。
ウッドショックと検索すると
沢山出てくるようになりました。
原因はコロナ禍。リモートワーク等が進み
アメリカで建築やリフォームのラッシュ
同じくラッシュの中国が木材を高額買取。
ついでに巣ごもりで世界的にコンテナ価格も高騰。
買えない、運搬できないのダブルパンチ
さて、慌てたのは大手と言われるハウスメーカー
外国産材や集成材が手に入らなくなり
日本の木材に目を向け、買占めが始まりました。
なぜなら日本の木材自給率は約3割
つまり住宅の原材料の約7割が輸入品。
日本の海外森林破壊面積は2158km2
中国に次いで世界第3位ときたもんだ。
日本は森林に恵まれた緑豊かな国なのに
恥ずべき数字ですね。
弊社HPの経営理念にも書きましたが
早くて安く簡単に建てるには
うまみあるのが外材だったのです。
えっ?木があるなら切ればいい?
日本の林業は衰退の一途を進んでいます。
山の整備はお金も人員も時間がかかるので
補助金に頼る事が恒常化し
林業に携わる人が減り
山の整備は進まず、荒れてやせた山
また木を材にするにも
持ち主~伐採~加工の間での意見の相違。
利益を考える人達ばかりで
つながるつながりが欠けた中
国産材の需要が増えたからと言って
木を切って調達するわけにはいきません。
国産材に目をむける事となった現実は
山本としては大変喜ばしい事ですが
弊社の様な国産材を使い続けてきた
ちょこんとした工務店は
高騰で頭を抱えています。
資金も広い倉庫も持たない工務店は
負けて消えるのが確実
ただ一点の光明は
木材を見る目のある職人
扱い方を知る大工が
ちょこんとした店には多い事。
昔に比べ材の品質は落ちました。
これからも品質の向上は難しいでしょう。
現場でもくるいの出ない
国産材の集成材が増えるでしょう。
でも同じ国産材の木の家でも
木の質や適材適所を見落とし
木のおさまりの悪い手技の家は
木がつかない、木がない家と一緒。
本物の木がつく家で、木もち良い家で
ココロとカラダを健康に
これからもコツコツ
小さくても頑張っている会社と
つながらながら
努力を重ねて乗り越えていきたいと
考えています。
~国産無垢材と自然素材で建てる健康住宅で住む人達を健康に 民家工房常栄~