政府の基準の断熱性能で言うと
セルロースより優れた数値の
ガラス系等素材は多々あります。
また世の流れで数値を高めた人工材は
今後も多く出回る事と思います。
それでもなお長い歴史をもつ
セルロースの人気が高く
施工したお客様の満足度が高いのは
数値だけでは表せない
バランスのとれた快適性と考えます。
熱の伝わる要因は一つではありません。
「熱を遮る、絶つ」はもちろん
熱橋や熱気の逃し方など
様々な点を加味して対策を
とるべきです。
一部分だけ性能が高くても
トータルバランスが悪ければ
人も家も不安定な状態で立ち続け
健康で長生きするとは言えません。
セルロースファイバーは
地球に存在する自然由来の木と
ホウ酸を利用した製品で
製造・施工・廃棄時の
エネルギーコストが低く
有害物質の飛散や排出の無い
人と地球に優しい素材です。
施工時はプローイング（吹き込み）
工法により、隙間や継ぎ目を作らず
複雑な形状に施工できます。
熱伝導率は０．０４
比熱は１．２６J(kg・K)
吸放湿は４０～８０％RHにおける
水分は５～１５％で白蟻やカビ
腐朽菌の生育を阻止する
国土交通大臣認定の準不燃材料で
折板屋根耐火 ３０分。
難燃性で延焼を防ぎ、発煙量は少なく
有毒ガスの発生はありません。
また空気で伝わる500Hz以上の
周波数でほぼ全域にわたり高 い吸音性を示し
（ 施工厚み50mm～100mm)
9mmに100mm厚みを施工した場合
500～2000Hzでは8～10dbの遮音効果のある
撥水性をもつ製品です。
と言葉にするとなんだかややこしいですが
簡潔に述べると
１ 地球に存在する自然由来の成分が原料。
２ 繊維が１本１本様々な太さで空気を含み絡み合い、呼吸している。
３ 木材腐朽菌・防虫・防カビ・防音遮音・撥水効果。
安全で身近な自然材料が原料で
トータルバランスに優れた性能に加え
呼吸する断熱素材だからこそ
家と人とも相性が良く
住まう人も効果を実感するのだと考えます。
自然に倣い自然に起こる現象を妨げず
私達の生活に活用するのが大切なコト。
自然素材の食べ物や服、布団と
人工的につくられた食べ物や服、布団
それぞれ長所短所はありますが
トータルバランス的に
どちらを選び、食べ、心地良いと感じますか？
家も同じ、食べた物と着た物で作られ
生き続けます。
～日本の固有種と手仕事の家づくりを守り使い伝える「民家工房常栄」～