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あー と 驚くアート
レーディース アンド ジェントルマン!
おとっつぁん、おっかさん!おばんです。 現場ブログ with 民家工房 常栄 です。
さて みなさ〜ん 神奈川県立あいかわ公園ってご存知でしょうか?
愛川町にある緑に囲まれた広大な公園で、家族連れでの行楽やペットのお散歩などに最適な場所なんですょ。
敷地内には山林もあり、この度 山の手入れのために木々の間伐が行なわれました。
県の職員さんたちの間で、「この伐採した木を何かに利用できないものだろうか?」と言うことで、「あいかわ公園の池の前に人々の憩いの場となるパーゴラを作ろう
」という計画
が持ち上がり、伝統工法
を得意
とする私たち民家工房常栄が、この工事を請け負うことになりました。
まず測量をして、設計図面の配置のポイントを地表面に書き落としてゆきます。
柱のベースとなる基礎を築くにあたり、ボイド管という大きな筒状の型枠を各ポイントに配置してゆきます。雨防止
のため、ボイド管の上にブルーシートを被せます。
ボイド管の中には、鉄筋と柱脚(ちゅうきゃく)金物を入れて、コンクリートを流し込みます。
赤い矢印の金物が、柱脚金物なのですが、金物がむき出しにならないようにするために、今回は沖縄発の株式会社ちゅらきら金物
によるホールダウン柱脚金物を採用します。
コンクリートが固まった
ので、ボイド管を外しました。
ホールダウン柱脚金物が、ひょっこり頭を出しています。この頭が柱の中に飲み込まれる
ように細工をして、柱を建ててゆくのです。
一方こちらは、民家工房常栄の作業場です。取れたて新鮮
の丸太くんたち。大工さんに皮を剥かれて、線や印を書きこまれています。
線や印に沿って、ノミで欠いてゆき、ホゾを作ってゆきます。
昔ながらの伝統工法では、大工さんが こうした手刻み
による細工をおこなってきましたが、現在では機械化が進み、柱も梁もプレカット工場で製材されてしまうので、こうしたアナログ作業の出来る
大工さんは、数少なくなってしまっています。
公園の管理に携わる神奈川県職員の方たちが、作業場へ見学に訪れ、「おぉ〜、手刻みで作ってくれているぅ〜
」と感激されていました。
さて!加工が済んだ丸太の柱を公園へ搬入してゆきます。かなり重たいので、ユニック車で吊り上げて下ろします。
そして複数掛かりで組み立ててゆきます。大工さんが的確に細工してくださったので、ぴったんこカンカン
に組み上がりました。
ジャジャジャ〜ン
遂に完成です。ギザギザのジグザグなデザイン造形が、公園の一角に新たな息吹を吹き込んでくれています。
下から見上げると、何とも芸術的なアート
で、グッド、グッター、グッティスト
といった感じです。
(どんな感じやねん!)←心の声のツッコミ
公園の山林の間伐材を利用して建てられたパーゴラ。まさしく地産池消のパーゴラ。
県立あいかわ公園へ訪れた際には、ジャブジャブ池の前に建っている このパーゴラを その目でお確かめください。
よろしく〜ねっ( by ゆーとぴあ ) 古っ!
【山上義明】