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クロス屋 苦労するや
全国 128,057,352人の皆様 こんばんみ。
現場ブログ in 民家工房常栄です。
今回お届けするのは、秦野市のI様邸新築工事の現場から、壁紙貼りの様子です。
壁紙というと皆さんは、ビニールクロスを想像しますよね?
But!自然素材仕様の民家工房常栄では、和紙で できた壁紙で仕上げているんですょ。
和紙の代表ブランドである 越前和紙 をベースに作られた超撥水和紙壁紙「玉紙(たまがみ)」は、和紙本来の持ち味をそのままに、撥水性と防汚性をプラスし、微細な色と素材感で住空間を彩ってくれる優れモノなのです。
施工の手順を説明させていただくと、はじめに石膏ボードが貼られた天井・壁面の継ぎ目にパテ処理を行なってゆきます。
そして糊着けの機械で、和紙の壁紙に糊を着けてゆきます。
糊を着けた和紙を束ねるようにまとめたら、約10分間ほどビニール袋に入れて放置プレイしておきます。
待っている間に糊の水分が和紙に吸収されて、和紙の長さが若干長くなってゆくのです。
それと同時に和紙は、なぜだか少し発熱をします。ビニールクロスでは糊着けしても発熱しません。
この待ち時間のことをオープンタイムと呼びます。
オープンタイムを待たずに和紙を貼ると、貼った後で和紙が伸びてしまうので、仕上がりにシワが発生してしまうのです。
およそ10分が経過したので、天井に2人がかりで手際良く和紙の壁紙を貼り進めてゆきます。
「あなたから私へ〜私からあなたへ〜
」と息の合ったビューティーペアのコンビネーションで和紙の壁紙を貼ったら、和紙の継ぎ目のジョイント部分をローラーで押さえてゆきます。
和紙の壁紙は、糊の吸収による膨張が早いので、2幅づつしか糊着けができません。
したがって作業時間が、ビニールクロスの約2倍の時間を要するのです。
和紙の壁紙は、取り扱いも難しくて非常に手間がかかるので、クロス屋さんも苦労しながら施工してくれています。
こうして和紙の壁紙の仕上げが完成しました。
この部屋は、白色と紺色とのツートンカラーで、コーディネートしています。
そしてさらにこの和紙の壁紙に、民家工房常栄では「FFC加工」という独自の免疫加工を施しているので、この部屋で過ごす人の免疫力を高めるという作用を働きかけてくれます。
和紙の雰囲気に癒されつつ、健康になれる。文句無しの快適空間ですね!
余談ですが、壁紙の「はりかえ」を漢字で書くと「貼り替え」と書き、ふすまの「はりかえ」は「張り替え」と書きます。
以上、豆知識でした。それでは、また次回。バイバイキ〜ン
【山上義明】